行政書士になる前、私は社交ダンスにのめり込んでいまして、アマチュア競技選手として武道館アジアオープンという、それは華々しい大会に出場しました。海外のチャンピオンが集まる大会で、運がよくアマチュア枠にエントリーでき、天にも昇る気持ちで会場入りしました。プロの各国チャンピオンと同じフロアで踊るため、真近で憧れのスター選手を見れて、テンションMAXです。選手たちは金髪、マッチ棒のような長身でそれは美しい佇まいで、私たちペアはその中でもスタイルで圧倒的に負けていて思いっきり場違いなのです。審査員は全員外人で、今まで見たことのない光景です。事の重大さにようやく気が付き、恐れ慄きましたが、もう後ろは見まいと決心し、音楽と同時に私たちペアはフロアーに躍り出ました。ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップの4種目を無我夢中で踊り切り、とにかく完全燃焼し、高揚冷めやらぬ状態で張り出された結果を見に行ったのです。
0点?
0点って何?
0点って存在するんだ~

人生で初めて0点を取り、ショックで立ち竦む私を見兼ねて、
「塚本さん! もういいですって! 行きましょう!」と、リーダーさんに腕を引っ張られてその場を後にしました。
応援にきてくれた同僚、一緒にペアを組んでくれて二年間も練習と試合に出てくれたリーダーさん、指導してくださった先生、ありがとうございました。結果は驚くべきものだったけど、人生でこんなにもエキサイティングな経験が出来たなんて最高です!
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